ノンフロン化に向けた基本的な考え方
業務用冷蔵庫などでは、庫内の温度を下げる冷媒用と断熱材の発泡剤用の2種類のフロンが使用されてきました。従来、特定フロン(CFC:クロロフルオロカーボン)であるR12、R502を冷媒として、R11を断熱材の発泡材として使用していましたが、1990年代より順次代替フロンへの切り替えを実施。さらに2000年代からは、代替フロンとして使用していたHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)をオゾン層破壊係数がゼロのHFC(ハイドロフルオロカーボン)に切り替えました。しかし、HFCはCFC、HCFCと同様に強い温室効果をもたらすことから、ノンフロン化への移行が求められています。
2015年4月から施行されたフロン排出抑制法では、フロン類の製造から廃棄までのライフサイクル全体での包括的な対策が定められ、製品メーカーは使用フロン類による環境影響度の低減に取り組むことが定められています。当社ではGWP(地球温暖化係数)の高い冷媒フロンを低GWPの冷媒に切り替えるための研究開発を進めています。