社会課題解決への貢献

社会課題解決への貢献

ホシザキグループは、日本および世界60ヵ国以上で製品を開発・製造・販売するメーカーとして、また国内においては全国をカバーする販売会社の営業・サービス拠点とともに、開発・製造部門との連携による迅速な対応を強みに、気候変動、働き手不足、食の安全衛生に対する意識の高まりといった社会のニーズに応えてきました。
当社グループは、お客様のみならず社会に貢献できる企業を目指しており、社会課題解決への貢献は企業価値向上につながるものと考えています。今後も、社会の変化を成長の機会とすべく、重点テーマにおける取り組みを強化していきます。

外部環境(社会課題) リスクと機会 重点テーマ
  • ・気候変動や環境問題への関心の高まり
  • ・環境配慮型製品へのニーズの増加
  • ・地球温暖化進行による規制強化

気候変動への対応

  • ・食の安全や安心への関心の高まり
  • ・食の安全衛生に関するニーズの増加

安全・安心な食環境の整備

  • ・超高齢社会など社会構造の変化(労働人口の減少)
  • ・情報技術の革新
  • ・高齢化による食の変化
  • ・省人化に寄与する製品群・設計の提案
  • ・オープンイノベーションなどの活用によるさらなる技術革新(DX)

食の安全性確保と調理の効率化

  • ・ライフスタイルの多様化(中食・内食ニーズ)
  • ・食の外部化、テイクアウト需要の拡大
  • ・コロナ後の消費行動の変化

コロナ禍におけるお客様への支援

  • ・働き方改革、多様な人材の活躍、働き方の価値観の変化
  • ・優秀な人材の継続的な獲得、働きがいの向上
  • ・労働環境の未整備による人材流出

人材育成

  • ・グローバルな企業活動の進展(サプライチェーン における人権・労働・環境問題)
  • ・持続可能な原材料調達
  • ・サプライチェーンの問題発生による製品供給の停止や社会的評価の低下

サプライチェーン

気候変動への対応

当社グループは、気候変動への対応を自社の事業に直接的に関連する課題として認識し、各国の規制を遵守しつつ、製品の省エネ性能の追求やノンフロン化など、積極的に環境配慮型製品の開発に取り組んでいます。
日本では、エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)の基準を超える目標を掲げ、製品の開発・販売をおこなっています。例えば2019年販売のリーチインショーケース スライド扉D-2タイプでは、2012年販売のCタイプと比較して約67%の省エネ率向上を実現しました。また、2020年8月には、断熱材の発泡剤についてすべてノンフロンへの切り替えが完了しています。
ホシザキアメリカは、2020年4月、米国環境保護庁(EPA)の主催するENERGY STAR®※1アワード2020において、9年連続で「Partner of the year – Product Brand Owner」を受賞しています。これは、2019年販売のノンフロン冷媒(プロパン)採用の業務用冷蔵庫“Steelheart”シリーズによる年間約2.5万トン(21.0%減※2)の温室効果ガス排出削減と、省エネを追求した製氷機“KMEdge X”シリーズによる年間170万USドル相当(8.5%減※2)の消費電力削減が評価されたものです。ホシザキヨーロッパは、2020年1月、ノンフロン冷媒(プロパン)を採用したクレセントアイス製氷機「KMD-210AB-HC」を販売しました。クレセントアイスとは三日月型の氷で、欧米などのファーストフード店で広く採用されています。ホシザキヨーロッパは、これまでにノンフロン冷媒を採用したキューブアイス製氷機、フレークアイス製氷機を販売しており、クレセントアイス製氷機をラインナップに加えたことで、さらに多くのファーストフード店での採用が期待されています。

※1 米国エネルギー省および米環境保護庁(EPA)が1992年から推進する活動。機器のエネルギー効率を高め、CO2の排出を抑えることを目的とし、一定のエネルギー消費効率を満たす製品にエナジースターの認証が与えられ、製品にマークを貼付することが認められている。

※2 自社推計値(当社従来製品比較)

  • <日本>


    リーチインショーケース
    スライド扉D-2タイプ

  • <ホシザキアメリカ>


    ノンフロン冷媒採用の業務用冷蔵庫
    "Steelheart" シリーズ

  • <ホシザキアメリカ>


    省エネ性を追求した製氷機
    "KMEdge X" シリーズ

  • <ホシザキヨーロッパ>


    クレセントアイス製氷機

安全・安心な食環境の整備

HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)は、食品衛生管理のグローバル基準であり、先進国を中心に義務化が広がっています。日本においても、2018年6月の食品衛生法の改正により、2020年6月から外食を含むすべての食品事業者に対してHACCPの導入が義務化されました。
HACCPの導入は、お客様の生産性向上やフードロスの低減などの、社会課題解決の貢献につながることから、当社および国内販売会社では積極的な支援をおこなっています。ホームページなどでサポート情報を掲載しているほか、約600名のHACCP関連有資格者を育成し、お客様の衛生診断、HACCP認証取得支援サポート、危機管理機器の提供、HACCPに基づく厨房設計の支援などをおこなっています。
また、衛生管理のための電解水生成装置(次亜塩素酸水生成装置)、加熱調理機器のスチームコンベクションオーブン(スチコン)、急速冷却のできるブラストチラー&ショックフリーザーなどの冷凍冷蔵機器といった豊富な製品群を有するとともに、HACCP対応などの豊富な実績をもとにスタッフの教育も支援しています。

食の安全性確保と調理の効率化

病院や介護老人保健施設などの集団給食施設では、徹底した衛生管理に加え、調理終了後2時間以内に喫食することが厚生労働省により定められています。そのため厨房のスタッフは、朝食の準備に早朝から出勤し、調理、盛付け、配膳をおこなう必要がありました。
ニュークックチルは、スチームコンベクションオーブン(スチコン)、ブラストチラー&ショックフリーザー、再加熱カートなどにより、新たなワークフローを創出することで、集団給食施設における食の安全性確保と調理の効率化という2つの課題解決に貢献しています。
ニュークックチルは、ワークフローを大きく変化させます。スチコンで加熱調理し、ブラストチラーなどで急速冷却、チルド状態のままトングや菜箸を使わず手袋を着用してスピーディに料理を盛付け、再加熱カートでチルド保冷、ここまでの準備を前日におこなえます。当日の朝は、配膳時間にあわせて再加熱カートがタイマーで自動加熱、スタッフは再加熱カートからカート部を取り出して配膳をおこなうのみです。調理後(再加熱後)2時間以内の喫食はもちろん、より少人数での調理、盛付け、配膳が可能になります。

コロナ禍におけるお客様への支援

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当社グループの売上の約4割を占める飲食店のお客様が大きな影響を受けています。
当社および国内販売会社では、テイクアウトやネット通販など新たな取り組みを始める飲食店のお客様の支援に向けて、2020年7月、「ホシザキチャレンジサポート」を開始しました。テイクアウトについては、食中毒リスクの少ないメニュー開発のためのアドバイスやスチコンを使ったテイクアウト用メニューの提案、ネット通販については営業許可の取得の必要性や、食品表示・アレルギー表示の方法に関するアドバイス、さらには小規模事業者持続化補助金などの補助金関連情報の提供もおこなっています。
また、営業休止や再開に向けて、当社ホームページでは、製品別の長期停止や運転再開の手順について情報提供をおこなっています。