研究開発

研究開発

ホシザキは、1964年、日本で初めて全自動製氷機を開発・販売しました。この製氷機には、不純物を除去しながらH2Oのみを凍結させることにより、透明でおいしい氷を作るホシザキ独自の技術が搭載されています。ホシザキグループは、こういった技術を受け継ぎながら、開発、試作、設計フォローアップまで一貫した研究開発体制を構築することで、お客様に付加価値の高い製品をお届けしています。

社会課題の解決につながる研究開発

中央研究所では、「気候変動への対応」としてノンフロン冷蔵庫・製氷機の開発、「人手不足への対応」として省人化に貢献する機器の開発、「安全・衛生への対応」として電解水の開発など自社製品による社会課題解決への貢献に加え、HACCP、IoTなどをキーワードに協業による新たな価値創造に取り組んでいます。

ノンフロン冷蔵庫・製氷機の開発(気候変動への対応)

フロン規制で先行する欧米市場においては、2015年に代替フロンへの規制が強まるのに先立って、2009年に自然冷媒(プロパン)を採用した製氷機の納入を始めており、以降、自然冷媒を使用した製品の拡充につとめております。米州では、2019年に自然冷媒(プロパン)を採用した業務用冷蔵庫の販売を開始しました。日本では、日本国内において、冷媒を代替フロンから自然冷媒に代えた業務用ノンフロンの冷蔵庫を2022年5月より、冷凍庫を2022年8月より受注開始しました。2023年もラインナップを追加し、2024年末までに全て*の国内向け業務用冷凍冷蔵庫の冷媒をノンフロンである自然冷媒に変更します。

* 一部の派生機種(通常の冷凍冷蔵庫とは用途が異なる特殊な機種)を除く。

厨房の洗浄ラインの省力化に向けた「プレジェットウォッシャー」(人手不足への対応)

厨房などで食器洗浄機をご利用頂く際は、食器類をきれいに洗いあげるために必ず浸漬・予備洗いが必要ですが、この作業は非常に手間と時間がかかります。作業者によっては3K(きつい・きたない・きけん)と呼ばれ、やりたくない作業の一つです。また、これを怠ってしまうと食器類の洗いあがりにも影響が出てしまいます。プレジェットウォッシャーを使用すれば、浸漬・予備洗い作業を代替することで作業の効率化とスタッフの安全性確保、作業の均一化を実現することができます。

電解水生成装置の開発(安全・衛生への対応)

当社は、お客様の衛生意識の高まりを受け、食品や器具などを除菌する次亜塩素酸水を生成する電解水装置を提供しています。小型製品でありながらも毎分最大5リットルを注出でき、酸性電解水の有効塩素濃度をリアルタイムで確認可能とした電解水生成装置を開発しましたので、安心の提供と効率化を実現していただけます。

温度管理データの見える化(安全・衛生への対応)

大量調理をおこなう厨房などでは、マニュアルに従った温度管理が必要であり、当社ではお客様がお使いの当社製品の温度管理をパソコンでおこなう「ホシザキスマートバンド」を提供しています。お客様の業務全体の効率化に向けて、当社製品以外の厨房機器も含めた厨房全体の温度管理を可能にするため、クラウド版システムの開発をいたしました。
また、既設の冷蔵庫や製氷機などに簡単に取り付けられるIoT機器(コネクトWi-Fi)を開発しました。温度およびエラーデータのみならず機器の稼働データの取得が可能であるため、遠隔監視・操作・故障予防が可能となります。他社製品の温度データも取得可能なため、店舗まるごとの温度管理ができ、手厚い保守サービスが可能となります。

ウィズ・コロナの時代におけるタッチレス化(安全・衛生への対応)

飲食店のドリンクコーナーなどをご利用のお客様にタッチレスで商品を提供できるよう、センサーやフットスイッチでオーダーできる製品としてチップアイスディスペンサーやキューブアイスディスペンサーを開発いたしました。

自然冷媒化宣言