マイクロ波で食材内部まで加熱しつつ、真空冷却で食材の表面温度を下げながら解凍するホシザキ独自の解凍技術。
食材内部と表面の温度差を一定に保つことで、解凍ムラを抑えて、おいしさをキープします。
※ 昇華熱…固体が気体に変化するときに吸収される熱量
温塩水解凍、自然解凍、冷蔵庫解凍、流水解凍では、解凍時に細胞破壊によるドリップ流出が起こりやすくなります。
冷やしながら温める相反する作用で解凍することにより、細胞の破壊が少ない急速解凍が可能になります。
解凍時の細胞破壊を抑えるため、旨み成分のドリップ流出や食感の低下が起こりにくく、食味を維持することができます。
食材の表面と中心の温度差を抑え、ほぼ同じ硬さにできるため、包丁が入りやすく手指の切創リスクが低減します。また、半解凍状態で仕上げるので、すぐに切ることができ、身が崩れることなくきれいにカットできます。
解凍作業に時間がかかるため、開店前に作業が集中。また、解凍した食材を売り切らないと食品ロスとなってしまいます。
短時間で効率よく解凍できるため、開店前に必要分だけ解凍し、残りは営業中に順次売れ行きに合わせて準備ができます。
凍結物質量 | 1kg | 2kg | 5kg |
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解凍時間 | 約20分 | 約30分 | 約40分 |
※ 解凍レベル標準、冷凍保存温度−40℃の場合
刺身用のブロックや各種魚介類などを加工しやすい状態にスピード解凍。
おいしさだけでなく見た目も重視されるマグロのお寿司も発色のよい状態で提供。
解凍時のドリップ流出による食材の劣化が抑えられ、高品質な海産物の販売が可能に。
カット作業しやすい硬さに短時間で解凍。また、適量を解凍し食品ロスを削減。
タッチパネル方式のシンプルな画面で、直感的な操作が可能。また、解凍完了までの残り時間めやすもひと目で確認できます。
解凍完了をブザーでお知らせ
解凍仕上がり判定は機械が自動で判断します。そのため解凍中は他の作業に専念できます。
※ 仕上がり具合は、食材の個体差や収納量により異なりますので、事前に解凍品質を確認してください。
解凍レベル | 解凍仕上がり めやす芯温 |
適用食材 |
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+6〜+9 | −4~0℃ | 牛肉(タン・ハラミ) |
+5 | ホタテ、赤エビ、しらす、カニ | |
+4 | − | |
+3 | マグロ(赤身・ブロック)、牛肉(カルビ) | |
+2 | カツオたたき | |
+1 | − | |
標準 | −6~−5℃ | マグロ(赤身・さく)、マグロ(トロ)、鮭、トロカツオ、 イクラ、タラコ、ベビーホタテ、饅頭 |
−1 | −8~−7℃ | − |
−2 | − |
マイクロ波解凍は、赤身より脂身の方が加熱されやすいため、「赤身多い⇒+レベル」「脂身多い⇒-レベル」をめやすに設定します。