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イワトビペンギン

  • 学名:Eudyptes chrysocome
  • フリッパーの長さ:16.1~16.7cm
  • クチバシの長さ:4.1~4.6cm
  • 食べ物:オキアミなどの甲殻類の
     ほか、小魚やイカ、タコなど
  • 推定個体数:350,000~828,000
     繁殖つがい(1998年)
イワトビペンギン
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どこに住んでるの?
南極 とじる

イワトビペンギンのはなし

おそれを知らない、チャレンジャー。

両足をそろえた状態で、器用に岩場を飛び跳ねて移動することから「イワトビ」の名がついたペンギン。よちよち歩くよりもすばやく移動できるためか、岩場だけでなく平地でもぴょんぴょん跳ねている姿が見られる。高い段差にも果敢に挑み、土手や崖からも飛び降りるが、かなり高い位置から飛び降りてケガをするあわて者もいる。また、巣は崖の上の平地や崖の途中などにつくり、中には卵やヒナどころか親鳥も転げ落ちてしまいそうな危険な場所に巣を構えるケースもある。金色の冠羽[かんむりばね][かんう]
頭の部分に生えた飾り羽根
と頭頂部の黒い冠羽が逆立っているのが特徴で、マカロニペンギン属で最も体が小さいのに巣に近づけば天敵であろうが仲間であろうが、赤い目赤い目でにらみつけて攻撃するというケンカ好きでもある。

離れた生息地、通じない言葉。

イワトビペンギンは生息地によって冠羽や顔つきなどに微妙な違いが見られ、「ミナミ」「キタ」「ヒガシ」の名前がつく3亜種同じ種の中でも、地域によって
形や色が異なるもの
に分類されている。ミナミイワトビペンギンは、冠羽は短めでクチバシのつけ根あたりの皮膚が広く、キタイワトビペンギンは、冠羽が長く立派でとても勇ましい印象を受ける。そして、ヒガシイワトビペンギンは、3亜種の中で最も体が大きく、クチバシのつけ根にピンクの皮膚が露出している。同じ種といっても生息するエリアがかなり離れており、それぞれが孤立しているからなのか、亜種間でのコミュニケーションはとれない。

イルカのように泳ぐペンギン。

マカロニペンギン属の属名である「Eudyptes」には「優れたダイバー」という意味がある。もちろん、マカロニペンギン属にかかわらず、ペンギンは泳ぎが得意な動物だ。海の中でフリッパー翼にあたる部分を上下に羽ばたかせて、まるで空を飛ぶように自由自在に泳ぎ回ることができる。長い距離を移動するときなどには、連続して海面上を小さくジャンプする「イルカ泳ぎイルカ泳ぎ」を行う。この泳ぎ方では、時速7~10キロのスピードが出るという。水中に潜ったり、海面に飛び出したりと、見た目が派手なので体力を消耗しそうな感じがするが、 実は非常に効率がいい。海面に出たときに息つぎができるため、スピードを保ったまま泳ぎ続けられる、移動に適した泳ぎ方なのである。

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