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マカロニペンギン

  • 学名:Eudyptes chrysolophus
  • フリッパーの長さ:16.5~17.8cm
  • クチバシの長さ:5.3~6.1cm
  • 食べ物:オキアミなどの甲殻類の
     ほか、小魚、イカ、タコ
  • 推定個体数:9,000,000繁殖つがい
マカロニペンギン
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南極 とじる

マカロニペンギンのはなし

ペンギン界の伊達男。

風になびく金色の冠羽[かんむりばね][かんう]
頭の部分に生えた飾り羽根
がいちばんの特徴であるマカロニペンギン属は、ペンギンの中の最大派閥であり、6種が属している。冠羽は、しゃれた金髪のように見えるタイプと勇ましい眉毛のように見えるタイプに分かれ、属を代表するマカロニペンギンは前者に当てはまる。そもそもの「マカロニ」という名前の由来にも、この冠羽が大きく関係している。18世紀のイギリスでは、イタリアの最先端のファッションを取り入れたおしゃれな男たちが「マカロニ」と呼ばれ、「マカロニ」は英語で「伊達男」という意味を持つようになったという。マカロニペンギンの名は、特徴的な金色の冠羽が、伊達男「マカロニ」の姿を連想させることからつけられたものなのだ。

日々の受難も、わが子のため。

ペンギンの多くが繁殖の際、同じ場所に集まってコロニー同じ種類の生物がつくる集団のことをつくり、一斉に繁殖活動に入る。集団でいれば天敵も簡単には襲ってこず、自分のヒナが標的になる確率も低くなるからだ。マカロニペンギンのコロニーは、何十万羽が集まる超巨大規模となる。巣づくりの場所には安全性が高いコロニー中心部が好まれるが、やっかいな面もある。巣と巣の間が近いマカロニペンギンの場合、60~80センチほどため、コロニー内を歩けば誰かのなわばりに足を踏み入れてクチバシで攻撃される。つつかれないようにと、体を伸ばしてできるだけ身を細くして歩いても攻撃されずに通過することは難しく、中心部に巣を構えるものは自然とつつかれる回数が増えてしまう。ヒナの安全と引き替えに親鳥は日々、大変な思いをすることになるのである。

ペンギン断熱システム。

水は空気よりも熱をよく伝えるので、水中では陸上にいるときの25倍のスピードで熱が奪われていく。そのため、水中でエサをとるペンギンの体には、熱を奪われにくくするための特別な断熱システムが用意されている。システムのカギを握るのは羽根の構造だ。ペンギンの羽根には細かいカギ状の突起が無数についており、水に入ると、この突起が互いに絡みあって、全身に密集している羽根がまるで1枚のしなやかな布のようにつながる。そして、羽根の根元側にはふわふわの羽毛があり、たくさんの空気を抱え込むことが可能だ。この羽根の二重構造によって皮膚と外側の羽根との間に空気の層をつくり、熱を逃げにくくすることができるのである。

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