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スチコンとは?特長や機能、メリットや確認すべきことまで徹底解説

2024.08.21
  • スチコン
  • スチームコンベクションオーブン
  • クックエブリオ
  • クックエブリオミニ

ホテルや飲食店などでは、「調理の人手が足りない」、「料理の提供スピードを早めたい」といった悩みを抱えることがあります。

そのようなときに考えたいのが、スチコンの導入です。

スチコンを上手く利用すれば、不足した人手を補い、安定した品質の料理をより早く提供できます

この記事では、スチコンの特長や機能、メリットや設置前に確認すべきこと、おすすめのスチコンなどについて、詳しくご紹介します。

 

スチコン(スチームコンベクションオーブン)とは?

スチコンとは、「スチームコンベクションオーブン」を省略した名称です(以下スチコン)。

スチコンは、蒸気や熱風の対流で調理をおこなう調理機器で、下記のような調理方法に対応しています。

  • 焼く
  • 温める
  • 煮る
  • 茹でる
  • 蒸す
  • 炒める
  • 炊く
  • 揚げる

蒸気も調理に使うスチコンは、熱風のみのコンベクションオーブンと違い、調理の現場で使用するほとんどの調理方法に対応できます。

サイズは大きく分けて大型・中型・小型があり、大型は、大量調理が必要なホテルや給食センターなどで導入されるサイズです。

大型のスチコンが設置できない中小規模の飲食店でも、中型や小型であれば設置できることがあります。

このようにスチコンは、厨房の規模に合わせて幅広く使われており、調理の現場で抱えがちな、さまざまな悩みの解決に役立っています

スチコンの主な機能

メーカーによって名称や詳細は異なりますが、スチコンは基本的な機能として3つの調理モードを備えています

3つの調理モードを使い分けることで、さまざまな調理を叶えることが可能です。

ここで、それぞれの特長を見ていきましょう。

スチームモード

スチームモードは、主に蒸気を使う調理モードです。

スチコンに内蔵している蒸気発生器から蒸気を発生させ、30~120℃ほどの温度設定で、「温める」、「蒸す」、「茹でる」などの調理をおこないます。

低温に設定すれば、プリンや茶碗蒸しなどの蒸し料理や、真空調理も可能です。

他にも、野菜の下処理や揚げ物の油抜きなど、さまざまな用途に利用できます。

ホットエアーモード

ホットエアーモードは、主に熱風を使う調理モードです。

庫内に30~300℃ほどの熱風を循環させることで、「焼く」調理をおこないます。

熱風はファンによって対流しており、全体に均一に熱が入るという特長があります。

魚や肉、といったメイン食材の調理から、お菓子までこなすことが可能です。

コンビモード

コンビモードは、蒸気と熱風を組み合わせて使う調理モードです。

蒸気と熱風を庫内に対流させることにより、100~300℃ほどの温度設定で「焼く」「煮る」「炒める」「揚げる」など、さまざまな調理をおこなえます。

蒸気が加わったことで熱の通りが早くなり、適度な水分があるため食材の縮みやパサつき、焦げ付きなど防げるといった特長を持っています。

スチコンのメリットとは?

厨房の環境や設置するスチコンのサイズなどによって異なりますが、スチコンのメリットは主に3つ挙げることができます。

調理の手間や時間を省ける

スチコンがあれば、調理の手間や時間を省き、作業効率を上げられます

例えば、スチコンがメイン料理に火を入れている間に、ご自身は盛り付けや別の料理の準備にとりかかるといった作業分担が可能です。

さらに大型のスチコンであれば、何十食という分量をまとめて大量調理でき、機種によっては上段と下段で別々の料理を同時調理することも可能です。

ご自身の負担が減るだけでなく、料理の提供が早くなれば、お客様の満足度も向上します。

サイズによっては卓上にも設置できるため、ワンオペレーションに悩む小さな飲食店でも、頼もしいサポート役になってくれるでしょう。

誰でも安定して同じ味を再現できる

スチコンは、誰でも安定した味で調理できる点もメリットといえます。

スチコンには、メニューごとに設定を保存しておける機能が付いているため、材料を入れたホテルパンをセットし、あらかじめ設定したメニューを選択しスタートを押すだけで、いつもと同じ仕上がりが期待できます。

安定した品質で料理を提供したい、アルバイトの方にも調理を任せたいなど、さまざまな要望に応えて活躍してくれるでしょう。

料理の失敗を軽減できるため、食材の廃棄量の削減といったメリットもあります

メニューの幅を広げられる

スチコンの導入により、今まで提供できなかったメニューも追加できるでしょう。

それはスチコン一つで、さまざまな調理方法に対応しているためです。

蒸し物を作る業務用蒸し器や、パンやピザを焼くオーブンなど、さまざまな調理機器の代わりをスチコンが果たしてくれます。

茶碗蒸しのように火加減がデリケートな蒸し物や、具材がやわらかくなるまで時間がかかる煮物など、さまざまな料理にチャレンジできます。

スチコンがあれば、より豊富でよりおいしいメニューで、お客様の満足度を高めることが可能です。

押さえたいスチコンの電気式とガス式の違い

スチコンは電気式とガス式の2つのタイプに分かれています。

電気式とガス式で大きな性能差はありませんが、異なる点がいくつかあるため、押さえておきましょう

また、必要な設備も若干異なるため、導入時には注意が必要です。

スチコン導入に必要な主な設備

  • 給排水設備(給水管、排水管、軟水器(浄軟水器)など)
  • 換気設備(排気フードなど)
  • ガス(ガス式のみ)
  • 電気

給排水設備と換気設備は共通ですが、ガス式の場合は、ガス管の接続も必要です。

また、電気式とガス式を問わず電気を使用しますが、使用する電圧が異なることがあります。

電気式は主に200V、ガス式は主に100Vのため、200V用コンセントがない環境で電気式を採用する場合は、電気工事が必要になります。

ご自身の厨房によって設置のしやすさが違うため、よく確認をおこなってください

テストキッチンで使用感を確かめることが大切に

スチコンの購入前には、テストキッチンなどに足を運び実際に機器を見て触れることが大切です。

安い買い物ではないため、失敗しないかと不安になる方が多いでしょう。

ホシザキのテストキッチンではスチコンを実際に使って試すことができます。

サイズや店舗に置いたときのイメージ、使用感、機能や性能が厨房に合っているかなど、気になるポイントを一度に確認可能です。

一度スチコンを導入すれば長い付き合いになるため、費用に見合うだけの調理機器か、できる限りご自身の目で確かめてみてください

ホシザキのテストキッチンはこちらから検索できます。

スチコン「クックエブリオ」シリーズの特長

ホシザキは、スチコン「クックエブリオ(CookEverio)」シリーズをご用意しています

クックエブリオは、スチコンの調理において重要な、蒸気量と温度を正確にコントロールできるのが大きな特長です。

沸き上がりの早い蒸気発生器(電気式はIH)や、蒸気量を検知する「排気温度センサー」が付き、わずかな時間で蒸気の発生から制御までをおこなえます。

これらの技術により、どなたでも理想的な料理に仕上げることが可能です。

クックエブリオシリーズは、中型~大型のクックエブリオ、小型のクックエブリオ・ミニがありラインナップも豊富なため、さまざまな厨房に合わせて導入いただけます。

クックエブリオ

クックエブリオは、ハイグレードモデル<Sクラス>とスタンダードモデル<Aクラス>に分かれています

食材内部の焼き加減調整や生焼けを防止する芯温センサーや、やけど防止のダブルアクションハンドルが付くところは、どのクラスも共通です。

(クックエブリオ・ミニを除く)ハイグレードモデル<Sクラス>は、低温コンビ(蒸気量0%で30℃から設定可)やデルタT調理、無風運転に対応しているなど、より優れた機能を備えているのが特長です。

さらに操作しやすいタッチパネルやボタンひとつで庫内の洗浄から乾燥までお手入れ可能な自動洗浄機能が付くなど、より使い勝手もパワーアップしています。

クックエブリオ ミニ

クックエブリオ・ミニ(CookEverio mini)は、限られたスペースの飲食店でも置きやすい小型スチコンです。

幅500mm×奥行500mm×高さ400mmのコンパクトサイズで、スペースがあまり取れない厨房でも、卓上に置いて使うことができます

今までスチコンが置きたいけどスペース的に諦めていた方は、再度ご検討いただいたほうがいいかもしれません。

さらにグッドデザイン賞を受賞しており、フラットな形状で、お客様から見えるオープンキッチンでも設置しやすいスタイリッシュなデザインに仕上げられています

機能面も充実しており、沸き上がりの早いIH式蒸気発生器を備えており、蒸気量は4段階に調整可能です。

低温コンビにも対応しており、小さいながら頼もしいスチコンとなっています。

スチコンはホシザキにお任せください

この記事では、スチコンの特長や機能、メリットや設置前に確認すべきこと、おすすめのスチコンなどについて、詳しくご紹介しました。

スチコンは、調理の手間や時間を省き、誰でも同じ味を再現できるなど、多くのメリットを持つ調理機器です。

サイズによって、大量調理や同時調理、ワンオペの最適化など、さまざまに役立てることができます。

ただ、メーカーや機種によって使い勝手が異なるため、導入前にテストキッチンや実演会などで試すのがおすすめです。

クックエブリオシリーズに興味がある方は、ぜひテストキッチンにお越しいただき、使い勝手や性能を試してみてください。

ホシザキのスチコン資料はこちらから請求可能です。

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