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業務用食器洗浄機の使い方マニュアル|上手に使うコツとは?

2025.08.08
  • 食器洗浄機
  • 飲食店
  • 衛生管理

飲食店などで導入されている業務食器洗浄機ですが、中には「汚れが完全に取れない」といった悩みや「故障やエラーが出てしまった」などのトラブルが発生してしまう場合があります。
業務用食器洗浄機は、手洗いの手間を省きながら衛生面でも効果を発揮する、店舗運営にとって強い味方になる存在です。高い有用性が認められているにもかかわらず、なぜ上手く洗えないケースが出てきてしまうのでしょうか。
食器洗浄機はお店の規模や食器の種類など、運転条件に合わせた製品選びも重要ですが、それと同じように大切なのが、導入後の正しい、上手な使い方です。業務用食洗機には小規模店舗向けから給食施設など大型設備向けのタイプまで様々ありますが、基本的な使い方に大きな違いはありません。
この記事では、食器洗浄機にはどのような機能があるか、食器洗浄機の正しい使い方、もっと効率よく上手に使うためのコツなどをご紹介していきます。せっかく導入した業務用食器洗浄機を、上手に使いこなしましょう!

 

■業務用食器洗浄機とは?

左からJWE-400TUC、JWE-680UC、JWE-400SUC、JW-100A

◎洗浄や乾燥をおこなう食器洗浄機
業務用食器洗浄機は家庭用とは異なり、一度に多くの食器を洗浄可能です。1サイクルの洗浄時間も家庭用が数十分かかることが一般的なのに対して、業務用は数分で洗浄することができます。また高温のお湯で洗うので、余熱で乾燥ができ、乾燥時間もほとんどかかりません。

◎食器洗浄機を導入するメリット
業務用食器洗浄機を導入すると、手洗いに比べて格段に効率が上がり、食器洗いにかけていた時間を他の業務に割り当てることができます。さらに、しっかり洗浄できる分、すすぎに使う水が少なく済み、水道代を大幅抑えられます。最近ではペットボトル約1本分の水量で洗える機器もあります。
人の手では洗えないような高温・高水圧での洗浄は殺菌効果も期待でき衛生的。さらに食器を重ねずに洗えるため、食器が割れるリスクも減らすことができます。

◎食器洗浄機に関する悩みごと
メリットが数多くある業務用の食器洗浄機ですが、使い方のコツや、洗浄力などを維持するメンテナンス、トラブル時の対応など、利用していても知らないことが実はあります。
正しい使い方や、上手な使い方、困ったときの対処法などを知り、食器洗浄機を効率的に使いこなしましょう!

 

■業務用食器洗浄機の正しい使い方 

◎食器を入れる前に汚れをとる(予備洗い、下洗い)
食器洗浄機に入れる前処理として、食器の予備洗いをしましょう。食器に残っている残菜(肉、魚、野菜、ソースなど)や箸、つまようじ、ストロー、紙類、プラスチック類、多量のソース類を取り除きます。また、水などにつけ置きしておくと、食器の汚れが落としやすくなります。
グラタンの焦げ付きや茶わん蒸し、ごはん粒などのこびりついた汚れはそのままでは落ちないため、湯につけておくか、予備洗いしてから食器洗浄機に入れてください。 

取り除き

予備洗い

汚れがしつこい場合はつけ置き

◎汚れが落ちやすい並べ方(ラッキング)
食器洗浄機に食器の置き方・並べ方にも、上手な使い方があります。「ラックからはみ出さないように食器を入れる」「食器は詰め過ぎず、重ならないようにする」「コップ類は下向きにする」など、ラックの下から出てくる水が食器に当たりやすい置き方を心がけましょう。 

 

◎業務用食器洗浄機用の洗剤の特徴(液体タイプ/粉末タイプ/固形タイプ) 
食器洗浄機に使用する洗剤は、洗浄液を高圧で噴射するという使用条件に適合したもので、専用の食器洗浄機用洗浄剤を使用することが必要です。形状にはいくつか種類がありますので、それぞれの特徴を知り、ご自身の目的や使用する機種に合った洗剤を選びましょう。

●液体(リキッド)タイプ
最も一般的な液体(リキッド)タイプは、洗剤が食器に付着することなく、キレイに仕上がりやすいことが特徴です。

●粉末タイプ
他のタイプの洗剤に比べ、一般的に価格が安いことが特徴です。入れる量を調整できるためランニングコストを抑えることができます。

●固形タイプ
固形の洗剤を入れるだけタイプでオペレーションが簡便です。省スペースで保管ができるため、ストックする場所をとりたくない場合にオススメですが、他のタイプに比べて高額である場合が多いです。

●リンス剤で仕上がりを美しく
洗剤に加えて、リンス剤を使用することもあります。リンス剤を使用すると、すすぎの水切れが良くなるため仕上がりが美しくなります。また、リンス剤は食器が乾燥しやすくなるため、衛生面での安全性が増す効果も期待できます。

それぞれのタイプにメリット・デメリットがあります。扱い方の簡単さ、ランニングコストなどを検討して、店舗などに合わせた洗剤を選びましょう。しっかり準備をして、入れる前に汚れを取り、最適な洗剤を選んで、正しく並べる。これを覚えれば、食器洗浄機の基本的な使い方はバッチリです!

 

■業務用の食器洗浄機を上手に使いこなす

◎汚れ落ちが悪いときの対処法
いつも通りに使っていても、汚れ落ちが悪いと感じることがあると思います。食器洗浄機の故障や劣化を疑うだけでなく、使い方に注意したり、使い方を少しだけ変えたりしてみましょう。
汚れが落ちにくいと思ったら、まずは以下の項目をチェック! 

●食器の予備洗いがきちんとできているか? 
固形物や、こびりついた汚れがついていたり、食器以外の異物が入っていたりする場合は、汚れが落ちにくくなります。食器を食器洗浄機に入れる前に、しっかり予備洗いをしましょう。 

●食器がラックからはみ出していないか? 
食器がラックからはみ出していると、きちんとカバーが閉まらなかったり、食器に水が当たっていなかったりします。食器がはみ出していたら、取り除いてください。 

●食器を入れすぎていないか? 
食器洗浄機の推奨量を超えて食器を入れ過ぎると、重なっている部分が洗えずに汚れが残ってしまいます。食器の並べ方と同じように、入れる量も、正しい使い方を守りましょう。 

●洗剤はきちんと入っているか? 
その都度、洗剤を入れる場合は、きちんと適量を入れているかを確認しましょう。また、洗剤供給装置やリンス剤供給装置を使用している場合は、残量を確認してください。3cm以下になったら交換の目安になることが一般的です。 

●ゴミ詰まり・目詰まりや湯の汚れはないか? 
ノズルやタンクフィルターなどの目詰まりや、ノズルの軸受け部のゴミ詰まりなど、部品にゴミなどが詰まっている場合があります。また、洗浄する湯がひどく汚れている場合も汚れが落ちにくくなります。湯が汚れていたら電源を「OFF(切)」にして洗浄湯を排水後、「ON(入)」にして新しい洗浄湯を給湯しましょう。

◎食器洗浄機を停止した方が良いとき 
周囲の温度が0℃以下になり凍結のおそれがあるときは、故障につながる可能性があるため停止をしてください。また、凍結の恐れがある場合は必ず水抜きをしてください。給水管の破損により水漏れして周囲をぬらす原因になります。
また、異音がしたときも停止しましょう。毎日のメンテナンス、お手入れをしっかりすることで、故障を防ぐことも大切です。
なお断水や停電のときも、電源スイッチ(漏電遮断器)を「OFF(切)」にして、水道栓を閉めるようにしてください。

 

■業務用の食器洗浄機の使い方について

飲食店や給食施設などで使われている、業務用の食器洗浄機について、正しい使い方や、もっと上手な使い方、トラブルを未然に防ぐ方法をお伝えしてきました。
業務用食器洗浄機のメリットを最大限に活かすのは、正しい使い方です。ぜひこの記事を参考にして、日々のお仕事に役立ててください!

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