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業務用冷蔵庫・冷凍庫のサイズ、形状の種類とは?選び方のコツ7選も紹介

2024.11.14
  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫
  • 冷蔵冷凍庫

業務用冷蔵庫や冷凍庫は総じて容量が大きい分、本体のサイズも大きい傾向にあります。家庭用のものに比べると搬入・設置が難しいため、あらかじめサイズ・形状を確認したうえで購入することが大切です。

一方、実際に業務用冷蔵庫や冷凍庫を選ぶにあたり、もっとサイズに関する知識を深めたいという方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、業務用冷蔵庫のサイズや形状の種類、サイズ規格、選び方のコツについて詳しく解説します。

 

業務用冷蔵庫|サイズと形状の種類

業務用冷蔵庫と一口にいっても多種多様であり、用途やサイズによって複数のタイプが存在します。そのため、購入前にタイプ別の特徴やメリットを押さえることが大切です。

機能面で分類した場合、以下の3種類があります。

 

  • 冷蔵庫のみ(冷蔵庫)
  • 冷凍庫のみ(冷凍庫)
  • 冷蔵室と冷凍室(冷凍冷蔵庫)

 

また、形状で分けると「タテ形」「テーブル形」の2種類です。

タテ形は家庭用冷蔵庫と同じく縦長であり、冷凍機能を備えた製品も数多く販売されています。ドアの枚数が2枚・4枚・6枚のタイプに細分化されますが、枚数が増えるほど本体のサイズ・容量は大きくなるため、目的や設置場所に合わせて選びましょう。

一方、テーブル形は「コールドテーブル」とも呼ばれていますが、横長でステンレス製の大きな天板が付いています。高さは人の腰と同じくらいで、天板を調理台やレンジ台として利用できるため、スペースが限られている場所に最適です。なお、テーブル形も冷蔵庫や冷凍庫、冷凍冷蔵庫のタイプがあります。

 

業務用冷蔵庫・冷凍庫のサイズ規格

業務用冷蔵庫は複数のメーカーから販売されていますが、基本的にサイズ規格はどこも同じです。

タテ形の場合、高さは1,900mm程度、奥行きは650~800mm程度で収まります。横幅はドアの枚数によって大きく変動しますが、625~1,800mmの範囲内で収まる製品がほとんどです。

テーブル形の場合、高さは800mmで統一されているので、調理台と同じ感覚で作業することができます。奥行きも450~600mm程度とあまり差はありませんが、横幅は900~2,100mmとかなり開きがあるため、スペースに注意が必要です。

 

 横幅奥行き高さ
タテ形2ドア625~750mm

650~800mm

1,910mm

タテ形4ドア900~1,500mm
タテ形6ドア1,500~1,800mm
テーブル形900~2,100mm450~600mm800mm

業務用冷蔵庫や冷凍庫の購入を検討しているなら、上記のサイズ規格を頭に入れておきましょう。

 

業務用冷蔵庫・冷凍庫の選び方のコツ7選

業務用冷蔵庫のスペックは、厨房での業務効率や衛生管理、店舗の運営コストなどに大きく影響します。そのため、実際に製品を選ぶ際は、以下のようなコツを押さえておくことが大切です。

 

  • 使い勝手の良さを確認する
  • 容量は保管する食材に合わせる
  • 厨房に設置できるサイズを選ぶ
  • 作業動線を考慮する
  • 電源と排水設備を確認する
  • 掃除のしやすさを確認する
  • 省エネ性能のものを選ぶ

 

使い勝手の良さを確認する

業務用冷蔵庫は製品によって機能や構造が異なり、厨房での使い勝手も変わってきます。使い勝手の良し悪しは業務効率に直結するため、店舗の業態やスタッフの要望に合わせて最適な製品を選びたいところです。

例えば、タテ形(4ドア以上)やテーブル形の場合、庫内中央の柱がない「センターフリータイプ(ワイドスルータイプ)」があります。肉や魚といった大きな食材をスムーズに出し入れできるため、業務効率化につながる点がメリットです。

その他、ドアが両開き仕様になっている「パススルータイプ」というタイプもあります。前後両側から食材を出し入れできるため、作業区分のセクション分けが可能で、作業動線や衛生管理の質が高まるでしょう。

また、使用する食材の種類によって冷蔵機能と冷凍機能の容量・配列を使い分けると効果的です。冷凍食材をよく使うなら冷凍室が多いタイプなど、目的に合わせて選びましょう。

 

容量は保管する食材に合わせる

飲食店の場合、業態やメニューによって使用する食材の種類・量が変わってきます。そのため、どれくらいの食材を保管するかを想定したうえで、小さすぎず大きすぎないサイズの業務用冷蔵庫を選ぶことが大切です。

小さすぎると冷却能力が下がり、大きすぎると消費電力が上がって電気代が余分にかかるため、バランスの良いサイズ・容量を見極める必要があります。

なお、業務用冷蔵庫のスペック表には「定格内容積」が記載されていますが、これは庫内の棚などを除いた状態で「冷やせるスペースすべて」の容量のことです。実際の容量は定格内容積より少なくなるため、あらかじめ注意しましょう。

 

厨房に設置できるサイズを選ぶ

業務用冷蔵庫を設置する場合、壁や棚から隙間を設ける必要があります。周囲に隙間がないと、本体から排熱できず冷却能力が落ちてしまうため、余裕を持って設置できるサイズを選ぶことが大切です。

また、搬入経路の確認も欠かせません。特に入口や勝手口といった「搬入口」は忘れがちなポイントですが、ここの広さが足りなければ搬入自体ができなくなるため、十分に注意してください。

 

作業動線を考慮する

業務用冷蔵庫のサイズが適切でも、設置場所に問題があると「壁が邪魔になってドアを開閉しにくい」「本体が通路にはみ出して人が通れない」といったトラブルが発生します。結果的に業務効率が下がってしまうため、必ず作業動線を考慮したうえで設置場所を検討しましょう。

2ドアや観音開きドアの場合、ドアを開けたときのスペースも確保しなければなりません。ドアの開閉方向やスタッフの動きを踏まえつつ、作業動線を妨げない場所に設置する必要があります。

 

電源と排水設備を確認する

業務用冷蔵庫の電源には「単相100V」「三相200V」の2種類があり、それぞれプラグの形状が異なります。前者は一般的な家庭用コンセントに差し込めますが、後者は専用コンセントが必要です。厨房のコンセントを確認したうえで製品を選びましょう。

また、冷却能力を維持するためには、適切な排水設備が必要です。排水口がない場合には、蒸発装置などを用いて排水できる製品を選ぶとよいでしょう。

 

ホシザキの冷凍冷蔵機器(業務用冷蔵庫・冷凍庫)

 

掃除のしやすさを確認する

業務用冷蔵庫や冷凍庫を清潔に保たなければ、食中毒事故のリスクが高まります。万が一食中毒による被害が発生した場合、営業停止命令などの処分を受けるだけではなく、社会的信用の失墜も避けられません。

庫内がステンレス製で作られているタイプは、耐久性が高く汚れも落ちやすく、清掃性に優れています。

また、パッキンを着脱できる、フィルターのお手入れタイミングを知らせてくれる、といった機能がある製品を選ぶのもおすすめです。

 

省エネ性能のものを選ぶ

業務用冷蔵庫は冷却能力に優れている分、家庭用のものより消費電力が多いので、電気代も高くなりやすい傾向にあります。そのため、年間でどれくらいの電気代がかかるのか計算したうえで、機能や構造なども含めて総合的に判断したいところです。

また、電気代が気になる場合、省エネ性能に優れた製品を選ぶことも重要です。ホシザキでは、消費電力を抑えるインバーター制御搭載の製品を取り扱っています。ぜひご検討ください。

 

 

まとめ

業務用冷蔵庫には、用途やサイズの異なるさまざまなタイプが存在します。スリム・コンパクトで設置しやすいタイプもあれば、容量を重視したタイプもありますが、実際に搬入・設置できる製品を購入することが大切です。

また、機能や構造もそれぞれ異なるため、使用する食材やスタッフの要望を踏まえて、使いやすい製品を選ぶ必要があります。

ホシザキはバリエーション豊かな業務用冷蔵庫・冷凍庫を販売しています。各製品の詳細については、以下のページよりご確認ください。

 

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