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suzuki
◎分類
スズキ目
スズキ科
◎スズキの仲間
スズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキ
◎生息地
北海道南部以南の日本各地の沿岸、および朝鮮半島南岸(スズキ)
◎体長
約60〜100cm(スズキ)
◎おいしい時期
夏(スズキ)
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海にもスズキさんがいっぱい!?

スズキは本来、沿岸や内湾(ないわん)で生きる海水魚ですが、川の水にも適応できるふしぎな体質。春から夏にかけて河口や川の下流に入り、秋にはまた海に帰り冬を越す、といったサイクルをくりかえします。このスズキを代表にするとスズキ目というグループには約9,300種もの魚が属していて、これはなんと世界中の魚類のおよそ40%にあたるのだとか。「スズキさん」が多いのは、どうやら日本だけではなかったようです。

「目」にも「舌」にも涼しいスズキ

スズキは低脂肪、低カロリーのヘルシーな食材。塩焼きやムニエルなど、和洋を問わない焼きものでその淡白な味を手軽に楽しめます。新鮮なスズキが手に入ったら、夏らしい「洗い」がおすすめ。うすくそぎ切った身を氷水でさっと洗って引きしめ、氷の上にもりつけて酢味噌(すみそ)などでいただきます。ガラスのうつわに青葉をしくなどしてもりつけをくふうすれば、夏らしさもひとしお。舌だけでなく、目にも涼しい料理のできあがりです。

おいしいだけじゃないスズキの魅力

淡白でおいしい白身のスズキは、ルアー釣りでも人気の魚で「シーバス」とよばれています。スズキは生きているエサしかねらわず、しかも直線的で単調な動きをしているものには見向きもしないため、ルアーに複雑な動きが要求されます。また、ハリにかかっても、水面上でエラを広げて頭を大きくふってはげしく暴れ、するどいエラぶたで釣り糸を切ろうとします。とことんまで抵抗するスズキとのかけひきの面白さが、たくさんの人をシーバス釣りのとりこにしているのでしょう。

スズキを食べたら大臣になる!?

成長とともに「セイゴ」「フッコ」「スズキ」などとよび名が変わるスズキは、「出世魚(しゅっせうお)」とよばれるめでたい魚。『平家物語』によれば、若き日の平清盛(たいらのきよもり)は、熊野(くまの)もうでに出向いたさい、いきなり船に飛びこんできた大きなスズキを仏のご利益としてその場でペロリ。するとその後は出世が続き、太政大臣(だいじょうだいじん)という最高の地位までのぼりつめ子孫も栄えたとか。