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【和歌山発】紀州うめどり すこやか、だからおいしい。ブランド鶏は梅酢パワーで育つ みなべ町を訪れたのはちょうど梅の花まっさかりの時期。丘の上に立てば、見渡す限り梅林が広がっています。「紀州うめどり」誕生のきっかけは、この広大な梅林から生まれる梅干しと、その副産物「梅酢」にありました。

ぷりぷりした食感が持ち味「紀州うめどり」

梅酢エキス「紀州梅そだち(梅BX70)」の入った飼料で育った紀州うめどりは、ぷりっと弾力性に富んだ食感が人気。鶏特有の臭みが少ないことでも市場から高い評価を得ています。また、紀州うめたまごもたまご特有の臭いが少ないことが特長。
2008年には「地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」で各地のブランド地鶏を抑え、堂々最優秀賞を獲得しました。

紀州うめどり うめたまご
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梅干の副産物・梅酢をなんとか活用したい

全国一の梅干の生産地、みなべ町。1980年以降、産地直売・直送がはじまってから梅干の出荷は伸び続けました。その一方、梅干が大量に出荷されると、その副産物である梅酢も大量に産出されます。梅酢そのものは、クエン酸を多く含み、疲労回復や整腸作用、抗菌作用にも効果があると言われていますが、なにしろ梅干の出荷量の約1/4と大量にできてしまうため、シソ漬けなど、従来の再利用方法では消費が追いつかなくなっていました。この梅酢に活路を開いたのが紀州うめどり・うめたまご協議会の細川会長です。

塩分を取り除いて濃縮した梅酢エキス

地元で梅製品の製造販売を営む細川会長は「夏バテした鶏に梅酢を飲ませると健康になる、という言い伝えがありました。そこで最初はそのまま飲ませてみたのですが…」。ここで問題になるのが梅酢に約2割含まれるという塩分。鶏に塩分を与えると、体内に蓄積されていくため、どうしても内臓への負担が大きくなってしまいます。そこで塩分を抜くために導入したのが「電気透析装置」。海洋深層水を作る工程で塩分を除去していく際にも使われる設備ですが、この装置を使って梅酢から塩分を取り除き、さらに濃縮することで「脱塩濃縮梅酢」が生まれました。

奈良時代、日本に伝来したといわれる梅。その語源は漢方薬・烏梅(うばい)の中国語読み「ウーメイ」から来たといわれている。 奈良時代、日本に伝来したといわれる梅。その語源は漢方薬・烏梅(うばい)の中国語読み「ウーメイ」から来たといわれている。

脱塩濃縮梅酢「紀州梅そだち(梅BX70)」を0.1%混ぜた飼料。これが紀州うめどりのエサに。

脱塩濃縮梅酢「紀州梅そだち(梅BX70)」を0.1%混ぜた飼料。これが紀州うめどりのエサに。


出荷を控えた紀州うめどり。雛から約55日で成鶏に育つ。
出荷を控えた紀州うめどり。雛から約55日で成鶏に育つ。

平松副会長が代表理事をつとめる有田養鶏農業協同組合では3つの直営農場で紀州うめどり・うめたまごを生産している。
平松副会長が代表理事をつとめる有田養鶏農業協同組合では3つの直営農場で紀州うめどり・うめたまごを生産している。

梅酢エキスを使ったブランド鶏の開発

さらに県の養鶏研究所と共同で研究すること1年、飼料に混ぜて与えたところ代謝が上がり、肝脂肪など内臓脂肪が減少、病気に対する免疫力が高まったのです。 こうした検証を経て誕生したのが梅酢エキス「紀州梅そだち(梅BX70)」です。細川会長はこの紀州梅そだちを地元の養鶏業者に広めることにより、地元の鶏・たまごのブランド化をはじめました。和歌山県、梅干し業者、養鶏業者および関連業者が集まって、「紀州うめどり・うめたまご協議会」の母体が発足したのです。

飼料に混ぜて育ててみると…市場で好評!

同協議会副会長の平松さんは、有田川町で養鶏業を営んでいます。飼料に混ぜて与えたところ、「まず便の状態が変わったことに気づきました。それまでニワトリならではのやわらかい便がポロポロしたものに変わったので、これは効果があるかもと…」。さらに取引先の方が鶏舎を訪れた際、鶏糞の臭いが減ったことに気づきました。「それまでもブランド鶏は手がけましたが、この一件で、今までとはちょっと違う」と感じたわけです。実際出荷してみたところ、市場で好評。試食によるテストでは約7割から好評価を得ています(和歌山県養鶏研究所調べ)。


健康な鶏はやっぱりおいしい!

紀州うめどりの肉は地鶏のように赤みが強く、ツヤがあります。見るからに健康そうな肉はしっかり弾力があるのにやわらか。いわゆる鶏の臭みが少なく、ぷりぷりとシマリのある肉質はジューシーでおいしさがギュッと詰まっています。モモ焼きを塩こしょうのシンプルな味付けで食べてみると、おいしさに納得。胸肉は通常のものより身がシマっていて、しっとり・あっさりした食感が特長です。レバーも臭みがなく、濃厚な食感が楽しめます。

梅酢から養鶏、たい肥、そして再び梅林へ

紀州うめどり・うめたまごの成功を機に、紀州梅そだちを使った「紀州梅まだい」や「紀州うめあゆ」「紀州うめぶた」などが次々と商品化されています。いずれも梅酢エキスが健康な肉のおいしさをつくるもの。こうした地元食材への水平展開を進める一方で、2009年からは循環型地域農業への取り組みがはじまっています。梅加工業者は脱塩した梅酢エキスを養鶏業者に供給、養鶏業者は鶏糞によるたい肥を梅農家に供給、そうしてできた梅を梅加工業者に供給するしくみ。梅生産と養鶏が持ちつ・持たれつの関係を作りながら、循環型地域農業を通じて自然環境への負荷をゼロにしようとするこの試みも、全国各地から注目を浴びています。

2012年には約150万羽が出荷された紀州うめどり。関西地方を中心に販路が広がっている。
2012年には約150万羽が出荷された紀州うめどり。関西地方を中心に販路が広がっている。

梅加工、養鶏、梅農家。それぞれが他産業への資源を提供することで、地域循環型の農業に。
梅加工、養鶏、梅農家。それぞれが他産業への資源を提供することで、地域循環型の農業に。


※掲載の内容は、2013年2月現在のものです。