No.070220-01
2007年2月20日
ホシザキ電機株式会社
ホシザキ電機株式会社(本社:愛知県豊明市 代表取締役社長 坂本精志)は、業務用冷蔵庫業界では国内初のノンフロン断熱材冷蔵庫を2007年1月より量産を開始しました。冷蔵庫年間生産量約12万台中、約5万台に「シクロペンタン」を発泡剤としたノンフロン断熱材に切り替えました。
〔ノンフロン製品量産化の概要〕 ●ホシザキ電機の本社工場、島根工場、横田工場3工場のうち、横田工場(島根県仁多郡奥出雲町中村2525-1)にて生産している台下冷蔵庫と、ショーケースRTS、SSB、USBシリーズの一部に「シクロペンタン」を発泡剤としたノンフロン断熱材を採用しました。 |
横田工場 |
台下冷蔵庫 |
ショーケースRTS |
ショーケースSSB |
ショーケースUSB |
〔ノンフロン断熱材発泡剤のシクロペンタンについて〕
今回採用したノンフロン断熱材の発泡剤には、炭化水素系のシクロペンタンが使用されています。
冷蔵庫断熱材発泡剤として広く使われていた特定フロンCFC-11は、オゾン層破壊の影響が大きく、1995年末に全廃となりました。その時の代替フロンHCFC-141bも、わずかながらオゾン層を破壊する影響力を持つという理由で、2004年に洗浄剤用を残し全廃になり、塩素を含まない代替フロンHFC‐245faやHFC-365mfcなどに代わりました。オゾン層の破壊はしませんが、地球温暖化の影響が大きいという問題が残っています。そこで、オゾン層を破壊せず、地球温暖化の影響が極めて小さい上に断熱性能が良好なシクロペンタンが代替物質として最適と考えられています。
しかしながら、シクロペンタン発泡剤は、工場設備の対応に巨額の費用がかかるのが特徴であり、家庭用の冷蔵庫では一般的でありながら、業務用冷蔵庫ではこれまで採用されませんでした。
特定フロン | 代替フロン | ノンフロン | ||||
オゾン破壊係数 | CFC-11 | HCFC-141b | HFC-245fa | HFC-365mfc | HFC-134a | シクロペンタン |
オゾン破壊係数 | 1 | 0.11 | 0 | 0 | 0 | 0 |
地球温暖化係数 (CO2を1) |
4600 | 700 | 950 | 890 | 1300 | 3 |
〔今後のノンフロン製品への取り組み〕
ホシザキ電機は、これまで以上に環境負荷低減に寄与する省エネ、省資源の対応製品をリリースしていくほか、さらに多くの製品にもノンフロン断熱材の展開をしていきたいと考えております。
問合せ先
ホシザキ電機株式会社
〒699-1393 島根県雲南市木次町山方271-13 TEL 0854-42-1311
担当:島根工場 取締役 渡部晴夫
http://www.hoshizaki.co.jp/