内部と外部の温度差を伝えてしまうのが窓。いくら壁を断熱しても窓が無防備では効果半減です。夏の場合はできれば窓の外にひさしやルーバーを設置して直射日光が室内に入らないようにカットしたいところ。南向きの窓なら彫りを深くしたり、窓の両サイドに縦に袖壁を設置したりするのも西日を防ぐ効果ありです。冬は中の温もりが外に逃げぬように室内側にレースカーテンなどで窓の前に空気層をつくってあげると魔法瓶と同じ原理で温かい空気が逃げにくくなります。ちなみにひさしやルーバーは夏と冬の南中高度の差(※1)を考えて長さや間隔を決めるのがコツ。また、窓の外に落葉樹を植えてあげれば日差しのコントロールだけでなく、季節感も出て一石二鳥かもしれませんよ。
( ※1南中高度:正午の太陽の高さ。夏至は約78度、冬至は約32度、春秋分は約55度なので、窓が南面する場合、ひさしの出と窓の高さの比を7:10にすれば秋分から春分までの冬の間の日照は終日カットされない)
夏至:78度、冬至:32度、春分・秋分:55度

節電コラムライター 建築科 丹羽哲矢一級建築士事務所 clublab.
(クラブラブ)主宰
愛知産業大学 建築学科 講師
所属団体:日本建築学会、愛知建築士会
主な受賞歴
泉佐野市営松原第1団地住宅建替事業設計競技 最優秀作品/播磨町全天候型多目的広場設計競技最優秀賞/浪速複合施設公開設計競技 優秀賞/木曽川文化会館設計プロポーザル(公募型)最優秀設計者/第22 回日新工業設計競技「空のある住まい」佳作入選