知らずに食べたら冷たく甘いソフトクリームだ。しばらく食べていると、あれれ？ノドの奥にヒリヒリ感が走り、やがて胃の中でじんわり辛さが効いてくる。それもそのはず、このソフトクリームには弘前のトウガラシ「清水森（しみずもり）ナンバ」が使われているのだ。今から四百年前、津軽藩の初代藩主・津軽為信公（ためのぶこう）が京都から持ち帰って広めたと
いう清水森ナンバは市場からいったん消えかけたが、地元の人たちの情
熱によって復活したという伝統のトウガラシだ。甘いソフトの後に来る
辛さは、まるで長く冷たい冬の後にハジケる夏まつり（ねぷた）のよ
う。「ねぷたソフト」と呼びたい郷土の逸品だ。
清水森ナンバの
ソフトクリームは
津軽藩ねぷた村で販売中。
清水森ナンバとパプリカを
クリームに混ぜ合わせて
作る、手間のかかった逸品。
これで250円はお値打ちだ。
津軽藩ねぷた村
青森県弘前市亀甲町61
TEL:0172-39-1511
http://www.neputamura.com/
