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ロイヤルペンギン

  • 学名:Eudyptes schlegeli
  • フリッパーの長さ:18.5~19.8cm
  • クチバシの長さ:6.0~6.5cm
  • 食べ物:オキアミなどの甲殻類の
     ほか、小魚
  • 推定個体数:848,719 ±10.5%
     繁殖つがい(1987年)
ロイヤルペンギン
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どこに住んでるの?
南極 とじる

ロイヤルペンギンのはなし

気高く、優雅な王家のペンギン。

白い顔にかかる金色の冠羽[かんむりばね][かんう]
頭の部分に生えた飾り羽根
、どこか気品を感じさせる姿が「ロイヤル(王家)」という高貴な名前の由来とされている。また、キングペンギンと生息地をともにしているため、キング(王様)に仕えているように見えるからという説もある。マカロニペンギン属では最も体が大きく、顔が白いので見分けがつけやすいが、外形や生態はマカロニペンギンと非常によく似ている。はっきり異なるのは顔の色だが、ロイヤルペンギンの中には顔の色がまれにグレーや黒の個体もいるという。生まれたてのヒナにいたっては、マカロニペンギンとロイヤルペンギンではまったく区別がつけられない。こうしたことから、マカロニペンギンの亜種同じ種の中でも、地域によって
形や色が異なるもの
とされることもある。

繁殖の舞台は、世界唯一の貴重な島。

ロイヤルペンギンが唯一、繁殖を行うマッコーリー島マッコーリー島。オーストラリアと南極大陸の中間に位置し、キングペンギンやジェンツーペンギン、イワトビペンギンも繁殖を行う一大営巣地巣をつくる場所。ペンギンは毎年
決まった場所に巣をつくるものが多い
である。さらに、マッコーリー島は地球の地殻変動の歴史を知る上で、非常に貴重な島という側面も持っている。というのも、この島は海底が隆起し海面上に押し出されてできた島であり、地球上層部のマントル地殻と核の間にある層がほぼそのままの形で残されているのだ。 そういった場所は地球上でもマッコーリー島だけであり、世界自然遺産にも登録されている。 ロイヤルペンギンにとってかけがえのない島は、地球の長い歴史の中で、地殻変動により誕生した世界唯一の島なのである。

ペンギンたちの悲しい歴史。

今でこそ愛すべき、守るべき存在となったペンギンにも、人間の利益のために多くの個体が捕獲され、殺されてきたという悲しい歴史がある。 一攫千金(いっかくせんきん)を狙う世界の起業家たちが目をつけたのは「資源」としての「ペンギン・オイルペンギンの脂肪からとれる油。
灯油や石鹸の材料、皮なめしに使われた
」であった。19世紀の後半、マッコーリー島ではキングペンギンやロイヤルペンギンがその標的となる。大量のオイルを効率よく手に入れるため、島にはペンギン・オイル製造工場が建てられ、海岸には大きな鉄製の釜が設置された。 ペンギン・オイル産業最盛期には、毎年15万羽ものペンギンが釜ゆでにされていたという。 マッコーリー島での企業活動が禁止され、島全体が禁漁区とされたのは1919年のこと、今から100年ほど前にすぎない。

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